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1000年も変わらない、ということ。

秋月和紙

この後ろ姿に、

グッと来るものがないでしょうか。

私は、写真を撮影しながら、この背中が物語る深さに、一瞬ながら、グッと込み上げてくるものがありました。

淡々と和紙をつくり続けていますが、実は右目が失明、左目はぼんやりと光を感じる程度しかないという3代目。

『見えなくても、身体が覚えている。』

そうして和紙を創り続けている姿に、本当の人間の在り方を思わせるものがありました。

 
 

昨日、筑前秋月の和紙処へ行ってきました。

秋月に残る、最後の和紙処。

朝倉市のパソコンサポート専門業 ホーライを営む、宝来さんのご紹介。

じつは、これまで言葉ギフト事業のほうで扱っていた和紙が廃盤になり、

これはチャンス!と思った私は、

身近な地元に残る伝統の和紙屋さんにお願いしようと、ずっと探していました。

たまたま秋月に和紙を見に行きますと、打合せ予定だった宝来さんと話してたら、紹介くださる事になり、お話を伺いにいってきました。

筑前秋月 和紙処

筑前秋月和紙処

筑前秋月和紙処

筑前秋月和紙処

筑前秋月和紙処

和紙は、楮という木の幹の皮だけを使ってつくる。

筑前秋月和紙処

筑前秋月和紙処

筑前秋月和紙処

写真は名刺サイズの和紙を創るための道具。

全紙までのサイズの道具がありました。

筑前秋月和紙処

まだ濡れた状態の和紙。

筑前秋月和紙処

手もみした後の和紙、これは写真を撮影するだけでも美しさを感じました。作品展のインスタレーションに使いたい。

筑前秋月和紙処

筑前秋月和紙処

自然な水に、空気でできた、愛のこもった和紙たち。

筑前秋月和紙処

宝来さんのご紹介で筑前秋月 和紙処の4代目とお会いし、様々な話をしていました。地域の歴史が好きな私は、秋月の歴史、黒田藩の歴史、宮崎県高鍋町に移ったあとの秋月家の話など、和紙だけでなく、本当に面白い話をお聞きしました。

そこで、色々と話したんですが、その中でも、心にグッときた言葉がありました。

 
 

和紙の技法というものは、中国から輸入され、平安時代ですでに、「日本の和紙」の技法は確立されていて1000年以上、それがほぼ変わっていないとのこと。

 

今の時代、変化に追いつけなければ生きていけないと、変化がかっこいいとされる時代でもあります。

私も変化は好きですし、時代に伴うことも大切だと思っています。

ただ、それと同じくらい「変わらない」ことが大切だと思っています。

以前、ロゴを担当した能楽師の今村氏も同じことをおっしゃっていました。

ハイスピードで変わる世の中に対応しようと、人もハイスピードになる。

でも、変化の世の中ということは、今、最先端と思っているものも、数年後には過去の物になる可能性は高い。

ビデオやDVDの記録媒体が主流だった10数年前から、今ではHDDやSSD、クラウドまで出てきた。

でも、その記録媒体もまた、もしかすると、なくなるかもしれない。

これだけ「続く」ことが難しい世の中に、1000年以上も変わらないことのすごさ。

もちろん、その伝統は革新、挑戦の中で、少しずつ新しくなってはいるけれど、根本的なことは「変わらない」

その普遍的なことの『すごみ』と『深さ』に、4代目と話をしながら感銘をうけました。

ハイスピードも大切ですが、時には「変わらない」ことに目を向けてみることも良いものです。

筑前秋月和紙処

残さなくていいものと、

残すべきものがあると、ずっと思っていて。

今年創ろうとしている言葉ギフトの中核になり得る新商品にも、和紙を扱いたいと思ってた気持ちが、腑におちました。

ますますワクワクしてきました。

 
 

まずは、言葉ギフト.comの名ごろも作品用の和紙を、筑前秋月の和紙に変更することを決めました。

 
 

ご紹介くださった宝来さん、本当にありがとうございます。

筑前秋月 和紙処 フェイスブックページ

筑前秋月和紙処 和紙職人.comのインタビュー記事

【所在地】
福岡県朝倉市秋月424-2

【電話番号】
0946-25-0517

【交通】
甘木観光バス(秋月線・秋月野鳥行き)「目鏡橋」停留所から徒歩3分

【営業時間】
10時~17時

【定休日】
火曜日

【駐車場】
無料

和紙漉き体験もできるそうです。

ぜひ、行ってみては。