展示企画「NEUTRAL」

個展「NEUTRAL」

 

ご挨拶

この度、別賓 / community space 026にて、書道家・アーティスト 杉田廣貴の展示企画「NEUTRAL」を開催いたします。書道や抽象アートで表現をした作品を展示いたします。線やストロークの空間性やマチエールのみならず、社会背景やコンセプトにもこだわり、現代社会を取り巻く問題にフォーカス、表現を追及します。本展では、ニュートラルをテーマに作品を展示。感情やエゴと無意識の間や、愛、自然をコンセプトとした作品を展示しております。個展というよりは、オフィス空間に合わせた作品の展示企画となります。ぜひご高覧ください。

 

杉田より
本展によせて

The Interval

私は、「存在の肯定」をコンセプトとして作品を制作しています。この世界で起きる物事や事象、東洋や西洋の思想や文化を、自分のフィルターを通して見つめ、作品にアウトプットします。表現を通じて、世の中にある「存在」を多面的に捉える視点を大切にし、肯定することで見える世界を作品に残したいという思いがあります。

私たちは善悪、表裏、陰陽などの2面で物事を捉える癖があります。しかし、たった2面で捉えるにはもったいないほど、世界は多種多様な視点で溢れています。私は、様々な視点の一つ一つにフォーカスし、感じた概念を作品に落とし込んでいます。

本展では、さまざまな概念で制作された中でも「ニュートラル(中庸)」を意識した作品を選び、展示しました。

エゴや感情という世界と、無意識という世界。

その両方を行き来しながら見えてきた「ニュートラル」を、作品を通じて感じ取っていただけるとありがたいです。

ノイズでの展示に使用した作品「Viva la vida(人生万歳)」も複数展示しております。

ぜひ、ご体感ください。

作品の販売について

展示作品は購入可能です。

展示期間中(2022.11.5〜9)は、オフィスに直接お問い合わせください。

 
 

作品リスト

  • 1、

    The Interval 2022

    THE INTERVAL

    H116.7 x W91cm
    2022
    木製パネルに紙、墨とアクリル

    これまで無意識の領域を探究してた中で、「欲やエゴ」と「無意識」は常に融合を行なっているように感じました。どちらも必要で、どちらも自分。そうした融合する空間のことを、日本語の「間(INTERVAL)」と捉え、融合する「間」を表現しています。無意識をグレー、欲やエゴをカラーで表しており、赤は情熱や血のイメージです。

  • 2、

    The Interval 2022 二枚め

    THE INTERVAL

    H116.7 x W91cm
    2022
    木製パネルに紙、墨とアクリル

    これまで無意識の領域を探究してた中で、「欲やエゴ」と「無意識」は常に融合を行なっているように感じました。どちらも必要で、どちらも自分。そうした融合する空間のことを、日本語の「間(INTERVAL)」と捉え、融合する「間」を表現しています。無意識をグレー、欲やエゴをカラーで表しており、赤は情熱や血のイメージです。

  • 3、

    The Border 2021

    THE BORDER

    H100 x W80.3cm
    2021
    木製パネルに紙、墨とアクリル

    神社仏閣へのお篭りや奉納などを通じて、無意識の領域を探究し、その中で見えた「欲やエゴ」との境界線を考察。実はボーダーラインはなく、全てが表裏一体であることを実感し、その中で見えた景色をモチーフに表現しました。無意識をグレー、欲やエゴをカラーで表しており、赤は情熱や血のイメージで制作しています。

  • 4、

    THE BORDER

    THE BORDER

    H100 x W80.3cm
    2021
    木製パネルに紙、墨とアクリル

    神社仏閣へのお篭りや奉納などを通じて、無意識の領域を探究し、その中で見えた「欲やエゴ」との境界線を考察。実はボーダーラインはなく、全てが表裏一体であることを実感し、その中で見えた景色をモチーフに表現しました。無意識をグレー、欲やエゴをカラーで表しており、赤は情熱や血のイメージで制作しています。

  • 5、

    海のように深い生命力で、花はひらく。そして、散りゆく定め。

    海のように深い生命力で、花はひらく。そして、散りゆく定め。

    H69.3 x W137cm
    2015
    紙に、墨。

    「花」の一生を描いています。種から生まれ、花が伸びていき、最後はちりゆく様を表現。1枚の中に、花の奥深さを表現しました。

  • 6、

    無 2022 / 書道

    H42 x W42cm
    2022
    紙に、墨

    戦争では多くのものを失います。苦しみも悲しみも、やがて無くなる様をシンプルな「無」で表現しています。

  • 7、

    花鳥風月

    花鳥風月

    H36.5 x W44cm
    2021
    紙に、墨

    昔の人には今でいう「ナチュラル」という言葉がなく、「花鳥風月」がナチュラルと同じような位置にあった言葉でした。
    この言葉には、私たちの命の全てが詰まっています。

  • 8、

    風


    2020
    紙に、墨

    まるで、過去に描かれたような作品「風」。私たちが感じている時間は、視覚なのか、数字なのか、触覚なのか。それとも、ただの文字なのかを表した作品です。

  • 9、

    The Symbol of love

    The Symbol of Love

    SM
    2019

    愛の形を表現したThe Loversシリーズの一つ。母と子の子宮の繋がりを表現しています。

  • 10、

    KISS

    KISS(抱擁)

    M40
    2019

    クリムトの抱擁から想像し、漆を使った抽象表現を描いた。ドアの向こうの「愛の交わり」を表現しています。

  • 11、

    無意識

    無意識

    M40
    2019
    漆、墨

    無意識の世界を表現した作品

  • 12、

    空

    M40
    2019
    漆、墨

    空即是色、色即是空の「空」を表現した作品

  • 13、

    LOVE, 2017

    LOVE

    H90 x W90cm
    2017
    木製ボードに、墨、スプレー

    LOVEという文字を描いた。

  • 14、

    愛

    H90 x W90cm
    2017
    木製ボードに、墨、スプレー

    愛という文字を描いた。

  • 15、

    月

    月(I love you)

    M30
    2019

    夜空に輝く「月」を見上げて、「I love you」を感じる作品

  • 16、

    Viva la Vida 2022 001-020

    Viva la Vida 001~020

    H18 x W18cm
    2022
    キャンバスに、アクリル

    作品の下地として、ベイルート爆発事故の画像をモチーフに「爆発」を描きました。その上から、ColdPlayの楽曲「Viva la Vida」のライブ動画に使われていた鮮やかな色を、同じように「爆発」した描写として上塗りしています。この楽曲の歌詞は、フランス革命で国を追われた国王の人生を語っており、タイトルには「人生万歳。美しい生命。」を意味するスペイン語が使われています。過去に起きた出来事は上塗りして、より良い視点で解釈できる人々の可能性を感じました。この作品では、同じようにレバノンで起きた悲しい事故に対して、上から美しいカラーを上塗りすることで、私たち人間が「過去を塗り替える」行為を続けてきたこと、その素晴らしさを表現しています。

展示の写真

海のように深い生命力で、花はひらく。そして、散りゆく定め。

The Interval

KISS

無

 
 

PROFILE

書道家 アーティスト 杉田廣貴

書道家・アーティスト

杉田 廣貴(スギタ コウキ)

1983年3月宮崎県生。鹿児島大学工学部卒。在学中に書を媒体に表現活動を始める。神社仏閣などにて東洋文化や思想を学ぶ。2013年には渡米し、書家としての活動の傍ら、西洋美術との融合を模索。ヒルトンやヴァンクリーフ&アーペルなどの世界的企業や、アメリカの美術館、神社仏閣へも作品を収めてきた。「存在の肯定」をステートメントに、国内外で表現活動を行なっている。

 
 

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